Monthly Archives: 1月 2016

性病に対する懸念は先進国、途上国の違いによらず脅威となっています。性に対する意識の違いや衛生状況の違いによって流行している性病にも違いがあるものの、その診断、予防、治療に向けたstd研究の取り組みは世界的にも精力的に行われるようになりました。std研究において重要となっている治療の研究においては治療薬の開発や既存の薬物を用いた治療法の開拓に主に焦点が置かれています。細菌やウイルスに対する感染症であることが多いのが性病の特徴であり、std研究においては既存の治療薬に対する耐性の獲得を防ぐということも重要視されています。治療薬を使用して治療を行っていった際には完治するまで治療薬を飲み続けるということが重要であり、それによって耐性病原体の出現を防いでいくことができます。しかし、患者が治ったと思って自分で薬を使うのをやめてしまうことも多く、コンプライアンスの良い医薬品の開発は重要視されてきました。比較的頻繁に見られる性病であるクラミジア感染ではジスロマックが登場したことが大きなプラス効果を生んでいます。マクロライド系抗生物質として、一度飲むだけで一週間という長期間の効果が期待できるというメリットがあり、飲み忘れや患者の誤認による投薬の中止が起こりにくいというメリットがあるのです。そのため、ジスロマックに対する耐性菌は生じにくいと期待されており、第一選択薬として用いられることが多くなっています。安全性の面でも問題はなく、性器クラミジアだけでなく口腔クラミジアについても高い除菌率を示すということが報告されていることから、ジスロマックはクラミジア治療における救世主として高い注目を浴びているのが現状です。